Salvia transsylvanica
サルビア・トランシルバニカ

花の色はブルーがかったパープルで，見た目は近縁種のサルビア・プラテンシス(Salvia pratensis )などに似ていますが，サルビア・プラテンシスが春咲きであるのに対して，サルビア・トランシルバニカは初夏〜夏咲きです．また，葉の形もよく似ています．種小名の由来は，原産地ルーマニアのTransylvanian Alps(トランシルバニアン・アルプス)に由来した名前だそうです．

最初の年は，春に苗を植えて初夏に咲きました．翌年は，枯れてしまったのかと思ったら，秋になって他のサルビアの陰に小さな苗を見つけました．花壇の隅に植え替えをし，次の夏に再び開花しました．

サルビア・トランシルバニカは，冬の間ほぼロゼット状ですが，クラリーセージ(Salvia sclarea )などと同様に，やや葉を地面から持ち上げています．そして，春になるとどんどん葉が茂ってきます．

西川綾子さん著「サルビア」によれば，「地際の葉は，梅雨どきにむれて枯れやすいので，状態に応じて切り取る」との事．また，「日当たりが悪いと花付きが悪くなるので，なるべく日当りの良い場所で管理する」とのことです．実際，最初の頃は日当たりが悪くあまり花が咲きませんでしたが，条件の良い場所に植え替えたら一気に豪華に咲くようになりました．初夏の花後を切り戻すと，秋にも開花します．

栽培記録
1999年春 日野春ハーブガーデンから苗購入，花壇に植え付け
1999年夏 開花
2000年秋 別の場所に移植
2001年秋 日当りの良い場所に移植

参考
耐寒性：-18℃以下，"A Book of Salvias"より．