Salvia repens
サルビア・レペンス

春播きして，早い時期に開花しました．

種小名のrepensは「(地面を)這う」という意味で，横に伸びる地下茎で増えてゆくそうです．原産地ではお腹の薬にしたり，香として焚かれたり，喫煙の対象になっていたそうで，様々な用途で利用されていたそうです．

最初のうちは，地面付近に葉を蓄えていましたが，開花前には茎を伸ばして開花しました．ガク(calyx) の長さはおよそ7mm，花冠(corolla) の長さはおよそ16mm，花色はわずかに青みがかった爽やかな白です．花の色もいろいろあるようで，"The New Book of Salvias"の写真では，紫がかった青でした．

ギザギザっとした縁色の葉の質感は同じ南アフリカ産のS.scabra などに似ています．また，Salvia stenophylla にも似ていますが，文献(Hedge, Ian C. A revision of Salvia in Africa, including Madagascar and the Canary Islands.) によれば，Salvia stenophylla の花冠(corolla) の長さは7 - 14mm，一方Salvia repens は10 - 26mm ということで明らかに大きく，区別可能だそうです．

寒さには比較的強く，我が家では屋外で冬越しして大丈夫です．

栽培記録
2004年春 Seedhuntから種購入，種まき
2004年夏 開花
2007年春 花壇植えにした

参考
耐寒性：-6℃程度，"The New Book of Salvias"より．