Salvia officinalis (Common sage)
サルビア・オフィシナリス

"Why should a man die whilst sage grows in his garden?"

ハーブ好きの人なら誰でも，いやそれほどでも無い人だって名前くらいは知っている普通のセージ(Sage)です．

officinalis (オフィシナリス，あるいはオフィキナリス)というのは，「薬用の」という意味だそうですが，古代ギリシャ・ローマ時代から体に良い薬草として知られていただけあって，「庭にセージを植えれば死なずにすむ」などの諺が数多く残っています．

ソーセージのセージって，このセージ(Sage)から来たって知ってました？ 葉っぱをちぎってちょっと食べてみれば，すぐに納得出来ます．本物のソーセージのあの味は，肉の旨みとセージなどのハーブとの絶妙な組み合わせによるものだったんですね．

地中海地方原産ということで，コモンセージは高温多湿が苦手です．混み過ぎた枝は適度にまびいてあげると良いです．

また，萩尾エリ子さん著「ハーブ」によれば，「株が大きくなったら，3年目を目安に秋に刈り込みをします．こうしておくと，株が長持ちしますし，木質化を防ぎます」 とあります．確かに，コモンセージの古い枝は木質化し，ポキポキ折れやすくなってしまいます．ただし，前の年に出来た新芽につぼみがつくので，脇芽をある程度残しておかないと花が咲かなくなるようです．

サルビア・オフィシナリスには，多くのバリエーションがあって，白と紫の斑を持つトリコロールセージ(Salvia officinalis ‘Tricolor’)，紫色の葉のパープルセージ(Salvia officinalis ‘Purpurascens’)，黄色の斑を持つゴールデンセージ(Salvia officinalis ‘Icterina’)などがあり，近所の園芸店のハーブコーナーでも時々見かけます．これらは，花ではなく，葉色を楽しむことが出来ます．

栽培記録
1998年春 近所の園芸店で苗を購入
2013年春 苗を頂き，鉢植えで育てる (from めめさん)
2014年春 開花

参考
耐寒性：-18℃以下，"A Book of Salvias"より．