Salvia nemorosa
サルビア・ネモローサ

Salvia nemorosa はヨーロッパ，西アジア原産のサルビアですが，育て易いサルビアとして非常に人気のあるサルビアです．花が小さく全般にやや地味ではありますが，品種のバリエーションもいろいろあります．

春から初夏に元気に咲いて，その後は成長が今一つな感じがします．本当は，もうちょっと冷涼な土地が適しているのかもしれません．でも，夏〜秋咲きの宿根草が多い花壇で，花が少ない時期に鮮やかな紫色の花穂が上がってくる様を見るのは，なんとも嬉しい限りです．

耐寒性は非常に強く，気温が相当低下するところでも育てることが出来ます．冬は地面付近に緑の葉をたくわえて，春の訪れをじっと待っている様です．

なお，以前はSalvia nemorosa はSalvia sylvestris の異名の一つであると理解していましたが，Royal Botanic Gardens, Kew の"World Checklist of Selected Plant Families" (2003年) により，Salvia nemorosa が正名であることを確認しました．

栽培記録
1999年春 苗購入

参考
耐寒性：-18℃以下，"The New Book of Salvias"より．