Salvia mouretii
サルビア・モウレティ

アフリカ北西部，地中海に面するアルジェリアやモロッコが原産のサルビアです．花はうすい紫色で上品な感じで，赤みのかかったガクとよくマッチしています．

このサルビアは頂いた種から秋播きで育てました．冬の間は屋外でポット苗を不織布で覆って管理しました．暖冬だったせいもあったか，早くも3月に花が咲きましたが，花後はそう長くは持たずに枯れました．

春播きもしてみましたが，背丈20cm程度の小さい状態で花を付け，やはりあまり長持ちせずに枯れてしまいました．ガクの色は，暗い赤か，赤みがかった緑で，生育条件や個体によって異なるようです．

このサルビアは，もともとSalvia algeriensis として種を頂いたものですが，このページを見た方からの指摘により，Salvia mouretii に変更しました．

文献(Hedge, Ian C. A revision of Salvia in Africa, including Madagascar and the Canary Islands.)によれば，algeriensis のガクの毛は長く，下唇部 (lower lip) の歯牙 (teeth) が4mm程度と長いとあります．一方，mouretii のガクの毛は短く，下唇部の歯牙も2mm程度と短いことが根拠です．

栽培記録
2001年秋 頂いた種をまく (from Yukinoさん)
2002年春 開花，もう一度種まき
2002年夏 開花