Salvia leucantha (Mexican bush sage)
サルビア・レウカンサ

最初の冬は枯らしてしまいました．秋に園芸店で美しく咲いていたサルビア・レウカンサの開花鉢に一目惚れして購入して，少しだけ玄関先に飾った後に花壇に植えました．しばらく花を付けていましたが，冬の訪れと共に葉が変色してそのまま終わりました．

サルビア・レウカンサは，他のサルビアが持っていない特別な遺伝子を与えられたのだと思います．「ベルベットセージ 」「アメジストセージ」などと別名があるように，ビロード状の紫のガクは手触りが良く，種小名の由来にもなっている白い花が落ちた後もきれいです．開花は秋なので，それまでは細長い葉が生い茂るのをひたすら見て待つしかありませんが，待って育てるだけの価値がある花です．

花の色にはバリエーションがあります．このページのものは，ガクがピンクに近いパープルで，花がほとんど白色です．他に「パープル・メキシカンブッシュセージ」(海外ではSalvia leucantha ‘Midnight’) という名前で売られているものがあり，ガク，花ともに紫色の美花です．

サルビア・レウカンサの耐寒性は，あまり強くありません．秋の開花後に，株元に新芽が育っていますが，うちの庭ではこの新芽は寒さで枯れてしまいます．その代わり株元をマルチング(落ち葉などで覆う)しておくと，翌春に新芽が出てきます．もしこの小さな新芽が遅霜でダメージを受けると復活出来なくなると思いますので，マルチングを外すのは暖かさに合わせて徐々にやると良いと思います．

冬の間に枯れた地上部は，成長前に根元から切っておくと良いでしょう．

栽培記録
1997年秋 近所の園芸店で開花鉢を購入，花壇に植え付け
1998年春 冬越し失敗
1999年春 近所の園芸店で苗購入，花壇に植え付け

参考
耐寒性：-4℃，"The New Book of Salvia"より．