Salvia jurisicii
サルビア・ユリシキー

このサルビアの大きな特徴は花の形です．普通のサルビアは，雌しべが入っているフードの部分(上唇)が上側にあるのに，このサルビアは逆さまになっています．良く見ると，なかには逆さまでなくて，横を向いているのもあって不思議です．花は小さな毛で覆われています．

葉の形は羽状複葉(pinnate leaves)といって，中央に葉軸(rachis)があり，その両側にたくさんの小葉(leaflet)が並ぶ形式になっています．根元付近の葉よりも，上に行くと葉の切れこみが深くなっています．

小型で花の美しいサルビアなので，鉢植えやロックガーデンにも向いています．耐寒性もあるとのことでしたが，花壇に植えた後いつの間にか消えてしまいました．Christine Yeoの"SALVIAS"では過湿が苦手とありますので，その辺に問題があったのかもしれません．

なお，学名は発見者の一人である植物学者 Zivojin J. Jurisic (1863-1921)から来ているそうです．

栽培記録
2001年秋 頂いた種をまく (from Toshikoさん)
2002年春 鉢植えにし，開花
2002年夏 花壇に植え付け
2003年春 開花

参考
耐寒性：-18℃，"A Book of Salvias"より