Salvia fruticosa (Greek sage)
グリークセージ

Greek，すなわちギリシャの名を持つセージです．とはいえ，分布域は広く，イスラエルを含む東地中海地方から，カナリア諸島を含む北アフリカまで分布するそうです．

葉には強い香りがあり，古くから薬用，あるいは食用として知られていました．"The New Book of Salvias"によれば，なんと紀元前約1400年の昔に，ギリシャのクレタ島(Creta Islands) のフレスコ画にグリークセージが描かれていたそうです．

香りはコモンセージ(Salvia officinalis) と比べて，やや刺激が少なく甘い香りがします．これも"The New Book of Salvias"からですが，ある種のラベンダーと似たような化学成分を含むそうです．

姿はユニークで，枝の上中部にある葉は，サイズが小さく，しかもくしゃくしゃっとして，密集しています．fruticosa は「茂みのような」という意味．花は，ぼてっとした感じで，あまり長くは咲きません．暖かい地中海地方出身ですが，冬季は屋外で鉢植えにて越冬可能でした．

栽培記録
2005年春 日野春ハーブガーデンから苗購入
2006年春 開花

参考
耐寒性：-7℃，"The New Book of Salvias"より．