Salvia elegans (Pineapple sage)
サルビア・エレガンス

「優雅」を意味する種小名を持ち，葉っぱや花にパイナップルの香りがします． パイナップルセージは，長い間Salvia rutians と呼ばれていたそうですが，現在ではSalvia elegans の一品種とされ，Salvia elegans ‘Scarlet Pineapple’ と呼ばれています．

濃い赤色の細長い花です．短日性の開花なので，地植えの花が咲くのは秋も深まってからです．美しい花が晩秋から霜が降りるまでなので，開花期間が短くて少し残念な気がします(ただし，暖かい場所では冬中咲いているということです)．

分枝が良く，日当りの良い場所では，株張りは自然に立派になります．小さな苗を春から育てても一年目で相当大きくなりました．また，成長して行くと幹の下の地上部から根が出てきます．たまたま地面に付いた枝からも根が出てきて，周囲に拡がって行きます．

パイナップルセージの耐寒性はあまり強く無いと思われますが，他の半耐寒性宿根サルビアと同様に，根元をマルチングして，冬を越すことが出来ます．春にはなかなか新芽が出てこなくて不安ですが，5月頃には生長を始め，秋には大株に育ってくれます．

私自身は食用にしたことは無いですが，海外のフォーラムでパイナップルセージを混ぜたスポンジケーキの作り方が紹介されていたのを見かけた事があります．

栽培記録
1998年春 近所の園芸店で開花鉢を購入
1999年春 花壇に植え付け
2007年春 近所の園芸店で苗購入，花壇に植え付け
2014年春 近所の園芸店で苗購入，花壇に植え付け

参考
耐寒性：-3℃，"SALVIAS" Christine Yeo より．