Salvia chamelaeagnea
サルビア・カメレアグネア

Cape of Good Hope(喜望峰)周辺，南アフリカの最南端に近い場所に自生するサルビアです．20種以上ある南アフリカ産サルビアのほとんどが，この周辺で発見されているそうです．なかでも，Salvia chamelaeagnea ，Salvia africana-caerulea，Salvia dolomitica ，Salvia dentata などはどれも良く似ており，私には区別するのが難しいです．

明るい緑の葉は，ややべとつきがあり，擦ると強い香りがします．花の大きさは2cmくらいで，葉や茎のこじんまりとした様子から考えると，大き目．茎の途中から90度角度を変えて(対生に)枝が分かれて花が咲きます．花が咲く前になるとガクが茶色っぽくなりました．

一つの枝が長く伸びる傾向があるので，花が終わったら，伸びすぎた枝は切り整えるのが良いと思います．データでは2mまで成長とありますが，成長は遅いようです．1m程度と考えて育てた方が良いと思います．

耐寒性は南アフリカ原産のサルビアの中では強い方で，屋外の花壇で冬越しをしています．

なお，種小名chamelaeagnea の読み方は，カメレアグネアとしましたが，「サルビア・カメレアグナ」という名札が付いていました．"The New Book of Salvias"によれば，"dwarf olive"=「小さなオリーブ」という意味だそうです．英名では，African Blue Sage，Rough Blue Sageなどと呼ばれています．

栽培記録
2003年春 おぎはら植物園から苗購入
2003年夏 開花

参考
耐寒性：-4℃，"The New Book of Salvias"より．