Salvia azurea (Prairie sage)
サルビア・アズレア

英語で"azure"は，「空色(の)」という意味です．青色系のサルビアは数多くあるけど，このサルビア・アズレアが青を代表する様な言葉を種小名に冠するだけのことはあります．ちなみに，ガーデニングとは関係無いですが，サッカーの世界では「アズーリ(Azzurri)」と云えば，イタリア代表チームの事．

春先から，枝をいくつかに分けながら，ゆっくりと成長して来ました．それでも，秋が来る頃には1.5mくらいにもなって，どの枝にもたくさんの蕾を付けています．細葉で，茎もとても細いので倒れないように支柱が必要ですが枝が多いのでこれも面倒．あまり背を高くしないで，枝数を増やしたいときは6月から8月に何度か摘心を行うと良いと思います．

北アメリカの比較的標高の高い地方が原産らしく，耐寒性はかなりあります．庭で冬越しさせて毎年の秋の主役の一人にしたいサルビアです．

Salvia azurea var.grandiflora (グランディフロラ)という変種は，基本種よりもやや花が大きいということでしたが，異名とされています．

2001年の秋，何人かの人に教えて頂きましたが，このサルビア・アズレアが「プルモナリア A アズレア」という名前で相当数出回っていました．プルモナリアは，ムラサキ科(Boraginaceae)プルモナリア属(Pulmonaria ) であり，まったくの間違いです．

栽培記録
2001年春 おぎはら植物園から苗購入
2001年秋 開花

参考
耐寒性：-12℃以下，"The New Book of Salvias"より．