春に咲いたカリフォルニア原産のサルビアもそろそろ時期が終わり，次はアフリカ原産のサルビアが咲き始めた．アフリカと云っても北から南まで気候も様々，幅広い．やや地味なものが多いが，なかなかの個性派揃いだ．
まずはアフリカ大陸の北西の大西洋上にあるカナリア諸島原産のサルビア・カナリエンシス．赤紫のガクの色でとても印象的．
Salvia canariensis
2013-06-03
次は，南アフリカの最南端に近い喜望峰沿岸に分布するサルビア・ランセオラタ．咲き始めはオレンジ色をしていて，最後は錆びたような渋い赤色に変化する．ガクも赤色でラッパのように拡がった形している．
Webで調べると，タイヨウチョウなどの鳥がこの花の蜜を取りに来るようだ．タイヨウチョウはくちばしが細長く下に湾曲していて，花の蜜を取り易くなっている．赤は鳥にとって見つけやすい色で，鳥媒花の多くは赤い色をしている．
Salvia lanceolata
2013-06-03
Salvia lanceolata
2013-05-31
次も南アフリカ共和国のサルビア・スクレクテリとサルビア・ラドゥラ．サルビア・スクレクテリはサルビアらしくない細く切れ込んだ葉．地味だけど薄い青紫の花がたくさん咲く．
Salvia schlechteri
2013-06-04
Salvia radula
2013-06-03
最後はインド洋に面したアフリカの東側，アフリカの角(Horn of Africa) に位置するソマリア固有のサルビア・ソマレンシス．内戦状態の続く国だが，一体どんなところにこの美しいサルビアは咲いているのだろう．
Salvia somalensis
2013-06-03